産業廃棄物処理業者優良性評価制度を利用しよう
2018年01月30日 | 豆知識
優良な産業廃棄物処理業者を育成していくため、2005年から、産業廃棄物処理業者優良性評価制度がスタートしました。
この制度は、尊法制、情報公開性、環境保全への取り組みなどの指標を満たしている処理業者を優良と評価するものです。
【産業廃棄物処理業者優良性評価制度とは】
優良な産業廃棄物処理業者を評価する制度としては、平成17年4月1日より「優良性評価制度」が施行されていましたが、この制度については、「今後の廃棄物処理制度の見直しの方向性について」、都道府県等の制度運用の統一を図るとともに、評価基準の見直しや、評価を受けた産業廃棄物処理業者へのインセンティブの改善を行うべきとの指摘がありました。
この意見具申における指摘等を踏まえ「廃棄物の処理及び清掃に関する法律の一部を改正する法律」により、優良産廃処理業者認定制度が創設され、平成23年4月1日より施行されることとなりました。
産業廃棄物処理業者優良性の判断に係る評価基準に適合した処理業者に関する情報が産業廃棄物処理事業振興財団のホームページ上で公開されており、すでに、多数の産業廃棄物処理業者が評価基準に適合し、優良な産業廃棄物処理業者という評価を受け、排出などに向けて、広くネットで公開されています。
【具体的な優良性の指標】
優良産廃処理業者認定制度における認定を受けるためには、以下の基準に適合することが必要です。
- 遵法性
- 事業の透明性
- 環境配慮の取組
- 電子マニフェスト
- 財務体質の健全性
遵法性とは、従前の産業廃棄物処理業の許可の有効期間(優良確認の場合は申請日前5年間)において特定不利益処分を受けていないことです。
事業の透明性は法人の基礎情報、取得した産業廃棄物処理業等の許可の内容、廃棄物処理施設の能力や維持管理状況、産業廃棄物の処理状況等の情報を一定期間継続してインターネットを利用する方法により公表し、かつ所定の頻度で更新していることです。
環境配慮の取組はISO14001、エコアクション21等の認証制度による認証を受けていることです。
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