万博から学ぶ、“暑さに負けない街づくり”――未来を守る技術と知恵

2025年05月07日 |

2025年春、大阪・関西万博がいよいよ開幕しました。世界中から2000万人以上の来場者が見込まれるこの一大イベントの裏側では、もう一つの“静かな戦い”が進められています。その相手は――そう、「暑さ」です。

ここ数年、日本の夏は厳しさを増しており、猛暑はもはや当たり前のようになっています。特に屋外イベントでは、熱中症への対策が欠かせません。そこで万博では、これまでの常識を超えた最先端のデジタル技術が活用されています。

 

「デジタルツイン」で見えない暑さを予測!

万博会場で使われているのが「デジタルツイン」という技術です。これは、実際の街や建物の環境をそっくりそのままコンピューターの中に再現し、気温や湿度、風の流れなどをリアルタイムで分析・予測できる仕組みです。

たとえば、スーパーコンピューターを使って翌日の「暑さの危険度(熱中症リスク)」を予測したり、会場のどこが特に暑くなるのかを地図上に“見える化”したりしています。

意外な場所が…実は一番暑い?

2024年に行われた予測の結果で、驚きの事実がわかりました。一般的には日なたの道路が一番暑いと思われがちですが、実際に一番暑くなるのは「建物の裏側など、風通しの悪い場所」だったのです。壁に囲まれた場所は、昼間にたまった熱が逃げず、夜になっても温度が下がりにくいため、特に注意が必要です。

スマホで通知、安心の仕組みも

万博ではこうした情報をもとに、休憩所の場所を工夫したり、スマートフォンアプリでリアルタイムに注意を呼びかけたりしています。また、地域の病院とも連携して、もしもの時にもすぐ対応できる体制が整えられています。

万博の知見は、未来の街づくりにも

これらのデータや取り組みは、万博が終わったあとも全国で役立てられます。たとえば、都市のヒートアイランド対策や、大規模イベントの安全管理、さらには私たちが暮らすまちの設計にも生かされていく予定です。

 

大阪・関西万博は、ただのイベントではありません。
「暑さに強い街」「命を守る都市」へ向けた新たな第一歩でもあるのです。
未来の暑さに立ち向かうこの挑戦に、ぜひ関心を寄せてみてください。

 

 


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