【食品リサイクル ④】食品リサイクル肥料でブドウ園

2019年03月29日 |

注目を集める首都圏のリサイクル施設

食品残渣の肥飼料化事業を中心に、限られた資源を最大限活用し、良質な資源に形を変え、地球に還元している社会貢献型の群馬県の企業では、6次産業化やバイオガス発電事業への参入を視野に、食品リサイクル事業の多角的な強化を目指している。今秋には、市内初となるワイナリー開設に向け、食品リサイクル肥料を使って始めた自社のブドウ園が初の収穫を迎える。

同社の肥料化施設では、産廃用に1日当たり65.6㌧の処理能力を持つ発酵槽レーンと、一廃用に同4.8トンの密閉式縦型発酵槽を構える。

県内を中心に関東・甲信越の食品工場やスーパーから発生した麺くず、野菜くず、豆腐残さなど1日約46.5立方メートルを受けいれ、安心安全で良質な有機肥料・酵素液・培養土を製造し生産し、農家やホームセンター、商社などに販売している。

一方、飼料化施設は、熱風乾燥機を使った乾燥おからやリサイクル飼料の製造で、1日当たり10トンの処理能力がある。有価の原料を含め、1日約100トンの飼料原料を受け入れており、A飼料・きのこ用培地やB飼料・釣り餌の他、乾燥おからを原料に使った猫砂も年間2,000㌧製造しており好評だ。またプライベートブランドの製造依頼も承っている。
食品ロスを原料とした飼料は「エコフィード」と呼ばれ、近年世界的に注目を集めている。

今後肥飼料化で製品の品質を維持しながら新規の受け入れを増やしていくためにバイオガス発電施設建設の構想も視野に入れる。

さらに6次産業化の取り組みとして、本社・工場のある群馬県名峰で始めるワイナリーも今年初の収穫となる。

排出された食品廃棄物が肥飼料化を経て再び人の口へ入るものへという、まさに「食品リサイクル・ループ」の一環を担っているといえよう。

6次産業化とは、

1次・2次・3次それぞれの産業を融合することにより、新しい産業を形成しようとする取り組みのことで簡単に言えば、生産者(1次産業者)が加工(2次産業)と流通・販売(3次産業)も行い、経営の多角化を図ることと言える。6次産業の「6」は、1次・2次・3次のそれぞれの数字を掛け算したものであり、産業の融合を図り、新たな価値を生み出すことを意味している。

6次産業のメリット

所得の向上

1次産業のみでは得られなかった所得が得られたり、農産物に付加価値をつけて販売したりできるようになるため、所得の向上が見込めます。また、農産物を市場に出荷するのに比べ、価格変動の幅が小さく、収入が安定するというメリットもある。

雇用の創出

単に業務拡大により、雇用が増えるというだけでなく、農閑期を加工業務に当てられるなど、労働の負担を軽減し、均一化を図れるという点もメリットであり、産業が育つことは、若い人の雇用にもつながる。

風土や伝統文化の保全と地域の活性化

地域資源を事業に利用することで、地域の風土や伝統、食文化などの持続的保全が可能になる。また、地域産品と風土・伝統文化を結びつけることにより、地域全体のブランド化を図り、さらなる観光客の増加、地域活性化も期待できる。

6次産業化のデメリット

多額の投資が必要

商品開発やパッケージデザイン、設備、衛生管理、マーケティングへの投資など、加工品を商品として販売するためには、多額の初期費用がかかる。

厳格な衛生管理が必要

食品加工には、徹底した衛生管理が求められる。適切な取り組みを行わず、食品事故を起こしてしまうと、信頼を失うだけでなく、事業の存続にも影響しかねない。専門的な知識が必要不可欠であり、生産の技術や知識、経験に加え、加工や流通、販売の知識を持ち合わせていなければ多くの在庫を抱えることになってしまう。

 

 


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