産廃の不法投棄の現状と産廃マニフェストの抑止効果

2017年12月15日 |

産廃不法投棄は年々対策されて減少している

不法投棄で最近話題に上りやすいのは、握手券付属のアイドルのCD。大量に購入して捨てる場所に困り、その辺に捨ててしまう社会現象が問題視されています。

インパクトが強いのでこうした不法投棄問題が取り上げられやすくはありますが、産廃の不法投棄問題の方が大きな社会問題としてあります。現在でも産廃の不法投棄が根絶されることはなく、不法投棄を行なった業者が逮捕されるニュースも珍しくありません。

産廃の不法投棄を抑止するためにあらゆる対策が実施されたおかげで、少しずつ不法投棄が減少してきています。

産廃マニフェストも、産廃の不法投棄を抑止するために施された対策の1つであり、大きな効果を発揮しています。

産廃マニフェストは不法投棄抑止のためのシステム

産廃の不法投棄をなくすために最も重要なことは『管理をする』ということです。これは不法投棄されないように土地を管理することも含まれます。

産廃の流れを完全に管理することができれば、不法投棄はなくなります。それを実現するために編み出されたのが産廃マニフェストです。

産廃マニフェストで産廃を『管理』して不法投棄を抑止

産廃の不法投棄をなくすために重要なことは『管理』。不法投棄をしやすい土地の管理、そして産廃そのものの管理をすることができれば、産廃の不法投棄を減らすことができます。

土地の管理は土地の所有者が行うしかありません。しかし、産廃の管理は、産廃排出事業者だけに任せていてはならないという問題があります。

産廃不法投棄のほとんどは、産廃排出事業者が行なっているからです。そのため、産廃排出事業者が虚偽の申告ができないように、産廃マニフェストで産廃情報を管理します。

不法投棄できる場所と不法投棄される物の両方の管理を強化することで、年々産廃の不法投棄は減少してきています。

産廃マニフェストは適正処理の証拠

処理に困るような大量の産廃がある事業者の場合、はたから見て産廃の存在がわかります。もし産廃マニフェストがなければ「適正処理をした(処理業者に引き渡した)」と言い張ることができますが、産廃マニフェストが運用されていることで、「適正処理をした証拠」を残さなければならなくなったのです。

産廃マニフェストは産廃排出事業者が提出し、処理業者、運搬業者へと渡っていきます。必ず業者間でやり取りしなければならないため、途中で処理されずに止まってしまうと、その先の業者に産廃マニフェストが渡らなくなるのです。

発行された産廃マニフェストを持っていない業者が適正な処理を行わなかったという判断になります。そのため、産廃マニフェストは5年間の保存が義務付けられているのです。

産廃の不法投棄がなくならない理由

産廃は企業が産業活動の中で生み出す廃棄物です。一般廃棄物とは比較にならないほど量が多い上に、有害物質を含むもの珍しくありません。

適切に処理をすれば問題のない産廃も、不法投棄をすれば環境汚染の一因となってしまいます。産廃の不法投棄が環境汚染に繋がるということは、多くの人が知っていることです。

それでも産廃の不法投棄がなくならない理由は、産廃処理には手間も時間もかかるからです。処分するという作業は生産的ではありません。生産的ではない仕事にコストを割かれたくないというのが、多くの排出事業者が思うところでしょう。

産廃不法投棄はがれき類が最も多い

産廃の不法投棄で最も多いのは、建設現場で発生するがれき類です。産廃の中でも特に大量に発生するがれき類は、処理するためのコストが掛かるため、不法投棄されやすくなっています。

がれき類を不法投棄することで、土壌汚染や粉塵による大気汚染などの可能性があります。また、不法投棄した周辺の環境を悪化させる要因ともなります。有害物質が含まれていないただのがれきであっても、環境汚染に繋がるのです。

産廃の不法投棄が環境汚染に繋がった事例

「産廃の不法投棄が環境汚染に繋がる」と言われても、漠然としていてわかりにくいかもしれません。

産廃の不法投棄で、実際に大きな環境汚染となった事例を2点、ご紹介いたします。

水俣病は水銀を含む工業廃水の不法投棄で起こった

歴史に名を残している公害病である水俣病。四大公害病として今でも語り継がれています。

水俣病も、産廃である工業廃水を海に不法投棄したことが原因で起こりました。水銀の含まれている工業廃水を魚やプランクトンが摂取し、水銀を含んだそれらを人間が食べてしまったことで起こったのです。

不正軽油生産の際に排出される硫酸ピッチの不法投棄

不正軽油を生産する際に排出される硫酸ピッチの不法投棄も、大きな問題となりました。ドラム缶に詰めて不法投棄されているため、はたから見た時に一目で硫酸ピッチだとわからないところが非常に危険です。

硫酸ピッチは有害ガスである二酸化硫黄(亜硫酸ガス)を発生させます。二酸化硫黄で大気を汚染するだけではなく、硫酸を含んでいるためにあらゆる物質に悪影響を及ぼします。

硫酸を含んでいるため、人が触れれば化学熱傷(火傷)を起こし、植物にかかれば枯れます。硫酸ピッチは周辺の環境や生物全てに悪影響を及ぼす恐ろしい存在です。

不正軽油は不法投棄や環境汚染問題だけでなく、脱税などあらゆる問題があります。そのため、硫酸ピッチの不法投棄が減少してきた今でも、不正軽油は厳しく取り締まられています。

産廃マニフェストで変わる不法投棄問題

産廃の不法投棄を完全に根絶することは難しいでしょう。しかし、産廃マニフェスト等の対策を講じることによって、確実に産廃の不法投棄は減少しつつあります。

産廃不法投棄をしたとしても、産廃マニフェストのおかげでどの業者が不法投棄したのかがわかりやすくなっており、検挙数もアップしています。

産廃マニフェストはここまで話してきた通り、非常に重要な役割を果たす伝票です。誤記や運用管理の誤りがなどが問題となって、ひどい場合は罰則を受ける可能性もあります。

業務の傍ら、産廃マニフェストの作成が難しいという場合には、産廃マニフェストの印字サービスをご活用ください。いただいた産廃情報を元に、間違いのない産廃マニフェストを低コストで作成させていただきます。

 


ページトップへ
プラスワンコミュニケーションズ
産業廃棄物マニフェスト販売
  • 株式会社プラスワンコミュニケーションズ
  • ご注文 ご注文 0120-381-562
    お問合わせ お問合わせ 0120-381-567
  • FAX:078-805-3710

Copyright © 株式会社プラスワンコミュニケーションズ All Rights Reserved.