2017年台風の被害が甚大だった理由は地球温暖化にある?

2017年10月06日 |

2017年の台風がおかしい? 大分県は141億円の被害

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近年、台風の異常が目立っています。

2017年9月、大分県に上陸した台風18号。降水量が例年よりも圧倒的に多く、被害は甚大な物になりました。

台風18号による大分県の被害額は約141億円だと発表されています。これは2016年に甚大な被害を及ぼした熊本・大分地震の被害額約96億円を大きく上回っています。

この台風18号は北海道まで勢力を保ったまま移動し、猛威を振るいました。「北海道には強い台風は来ない」というのがこれまでの常識でしたが、覆ってしまったのです。

北海道は2016年には台風が3つも上陸したという記録もあります。近年の台風は、全てにおいて例年通りではないのです。

このような台風の動きは、地球温暖化は影響していると推測されています。

地球温暖化の原因は温室効果ガス『二酸化炭素』の増加

地球温暖化の原因は、温室効果ガスの増加だと言われています。温室効果ガスにはメタンガスやフロンガスといったガスだとわかりやすいものだけでなく、私たちの生活に身近な『二酸化炭素』も含まれています。

温室効果ガスは他の性質に関わらず、地球を温室化する効果を持っているガスの呼び名です。温室効果ガスが大気中を占める割合が増えるとビニールハウスのビニールのような役割を果たしてしまい、地球を温室化してしまうのです。

二酸化炭素が年々増えている原因にはさまざまな理由があります。しかし、多量の二酸化炭素を排出している要因の1つとして、廃棄物処理の際に排出されている二酸化炭素が問題視されています。

廃棄物処理分野の温室効果ガス排出量は高い割合を占めている

廃棄物処理分野からの温室効果ガス排出量は、日本全体の排出量の概ね 3%弱を占めています。数字だけ見ると少ないように思えますが、廃棄物処理分野の経済規模を踏まえると高い割合を占めていると言えるでしょう。

廃棄物の焼却処理の際に排出される二酸化炭素が全体の約 4 分の 3 を占めています。

これは、これまで日本が廃棄物を焼却して処理をすることをベターとしてきたからです。確かに、衛生・防疫、国土の有効活用などの社会的必要性から廃棄物の焼却は埋め立てよりも有効な手段でした。

その結果、廃棄物処理のために多量の二酸化炭素を排出する結果となってしまったのです。

エルニーニョ現象とラニーニャ現象も地球温暖化が影響?

最近、天気予報を見ていて『エルニーニョ現象』や『ラニーニャ現象』という言葉を聞くことが増えました。これらの現象は異常気象に関係している現象です。

このエルニーニョ現象やラニーニャ現象も地球温暖化の影響ではないかという一説があります。このまま地球温暖化が進行すれば、エルニーニョ現象とラニーニャ現象が起こる頻度も高くなるのではと推察されています。

地球温暖化で台風が強くなる理由

なぜ台風の異常発生・異常発達が地球温暖化のせいと考えられているのか。それは地球温暖化の影響で海水温が上がっていることに原因があります。

そもそも『台風』とは、熱帯低気圧が発達し、風速17m/秒を超えたものです。

熱帯の海上で発生した雲が渦巻いて移動しながら水蒸気を蓄えて成長していき、大きな雨雲になります。

台風に成長した熱帯低気圧は風によって流され、日本に上陸します。

台風が移動して日本に来るまで、台風まで発達した熱帯低気圧は少しずつ冷やされていきます。冷やされた水蒸気が少しずつ雨となってサイズが小さくなり、台風は勢力を弱めていきます。

海水温が高いせいで台風の温度が保たれてしまう

しかし、近年、地球温暖化の影響による海水温の上昇の影響で、台風が冷やされずに移動するようになりました。

そのため、これまで上陸するまでに小さくなっていたはずの台風が大きいまま上陸したり、気温が低く台風が上陸しにくかった北海道にも台風が強くたくさん上陸したりするようになったのです。

台風の異常な動向の全てが地球温暖化の影響ではありませんが、地球温暖化が1つの原因と言われています。

なぜ、気象に影響を及ぼすほど地球温暖化が進んでいるのか。それは地球上の二酸化炭素量が増加しているからだと言われています。

異常気象や地球温暖化を食い止めるためにできること

異常気象による生活への影響は甚大です。少しでも食い止めるために私たちができることは、二酸化炭素の排出量を少しでも減らすこと。

廃棄物処理の際に二酸化炭素が多量に排出されます。少しでもその排出量を減らすため、廃棄物分野でも地球温暖化対策を始めています。

廃棄物分野における地球温暖化対策

廃棄物は処理しなければいけません。だからと言って二酸化炭素が減らないのは仕方がないことと言っていては、何も始まりません。

廃棄物分野においても、様々な地球温暖化対策に取り組んでいます。

3R、廃棄物発電(バイオマス発電)、生活ごみの削減など、聞いたことある・実践している人も多いでしょう。

それ以外にも、産廃マニフェストの体制を強化することによって不法投棄を減らす取り組みも影で行なわれているのです。

産廃マニフェストで不法投棄を減らす

不法投棄をすれば廃棄物を処理しないので、その分二酸化炭素排出量が減り、地球温暖化対策になるのでは? なんて思う方もいるかもしれません。

しかしその実、不法投棄によって発生するフロン類や、環境破壊による二酸化炭素吸収量の減少により、地球温暖化は進行してしまうのです。

産廃処理の管理をきちんと行い、産廃がどこに行ったのかを把握することで、不法投棄を少なくすることに繋げることができます。そのため、産廃マニフェストが必要となるのです。


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